シラバス詳細

タイトル「2025年度シラバス」、カテゴリ「豊橋校舎-共通教養(教育)科目」

科目情報

科目名

民俗学

講義名

民俗学

クラス

TB

実務経験のある教員による講義
キャンパス区分

豊橋校舎

開講学期

秋学期

曜日・時限

月4

科目種別

講義

科目区分

人文

単位区分

選必

単位数

2

準備事項

備考

【学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連】 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。 https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470

講義情報

テーマ Theme

自然と共存する日本の民俗文化

概要 Synopsis

日本には、豊かな自然環境の中で育まれ発達してきた民俗文化がある。日本各地の環境に見合った暮らしを知り、その地域特有の多様な歴史や文化を学び、自分自身の身の回りにある民俗文化を再認識する。民俗とは、習俗や習慣、言い伝えなど、人が生きるために伝承してきた知識や知恵であり、民俗学とはそれらを調査し、現在に至る伝承と変容を研究する学問である。自然環境や社会環境、住生活、食生活、年中行事、祭礼などを通じて、民俗文化の諸相を学ぶ。

到達目標 Aim

民俗学の歴史や方法論、成果について学習し、多様な民俗文化を通じて民俗学に関する基礎的学習能力を身につけることができる。社会の一員としての役割と責任をもち、地域に貢献する知識を身につけることができる。

授業形態 Class style

講義形式でおこなう。随時、写真や動画などの映像資料を使いながら講義を進める。資料は授業時に配布する。授業終了後にリアクションペーパーを提出してもらい、出欠と受講態度の評価にあてる。

使用言語 Language(s)

日本語のみ Japanese only

アクティブ・ラーニングActive Learning 

内容・スケジュール Contents, schedule

第1回 ガイダンス…授業の進め方、成績評価の方法の説明。導入として、伊勢神宮と日本人との関わりを学ぶ。
第2回 民俗学のあゆみ…民俗学前史から民俗学が創設されるまでの経緯
第3回 自然環境と民俗(1)…全国各地に伝わる野焼きの意義と課題
第4回 自然環境と民俗(2)…利根川中流域の洪水常習地帯における生業の知恵
第5回 環境と住生活…合掌造りの住まいの工夫と共同体の互助
第6回 暦と日本人の暮らし…暦のしくみと正月行事・小正月行事
第7回 食文化の地域性…東西食文化の違いと民俗
第8回 コメ食の文化と伝統…和食文化の中にあるコメ食の伝統と祭り
第9回 雑穀食の文化と伝統…雑穀の食文化と祭り 
第10回 海岸部の生業と食文化…カツオ漁と鰹節の製法
第11回 山・鉾・屋台行事の文化…烏山の山あげ行事にみる祭祀組織と芸能
第12回 夏の祭礼と民俗…京都祇園祭における疫病退散の意義
第13回 冬の祭礼と民俗…奥三河の花祭における芸能と儀礼の意義
第14回 臨時試験(授業内テスト)……民俗学の基礎知識と民俗文化の諸相の理解度について評価
第15回 富士山と日本人…臨時試験の解説とまとめ

準備学習・事後学習 Preparation, review

準備学習…ニュースなどで報じられる各地の祭りや行事について読んだり調べたりし、関心をもって授業にのぞむこと。
事後学習…授業中に紹介した参考資料や配付資料などを読み、知識の定着と自身の問題意識を高めること。

準備学習・事後学習の時間

準備学習1時間 事後学習3時間(2単位科目)

学外授業 Outside activities

なし

成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria

平常評価で評価する。通常授業期間中におこなう臨時試験(50%)に,毎授業時におこなうリアクションペーパーの内容(50%)を加味して評価する。
臨時試験(小テスト)では、民俗学の歴史と方法論についての理解度、および民俗学に関する基礎的知識の習得度を評価する。

定期試験期間中の試験実施方法 Exam period

定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法

毎授業後に提出してもらうリアクションペーパーには、簡単な課題に対する回答を記入してもらう。各自へのコメントはおこなわないが、次回の授業の最初に講評をおこない解説をする。

テキスト Textbooks

特定のものは使用しない。
授業時ごとに参考文献を示す。

参考図書 References

授業中に紹介する。

リンク Link

関連する科目、履修者への要望など Requests, etc

民俗文化に興味関心をもってほしい。日本人の日常の暮らし、いわゆる民俗の中には生きるための知恵が多く蓄えられてきた。また、自分の家や地域でおこなわれてきた行事や祭り、習慣、言い伝えにも耳をかたむけ、できれば両親、祖父母などの親族や地域の古老に直接話を聞くきっかけにしてほしい。

SDGsとの関連 Related SDGs

住み続けられるまちづくりを Sustainable cities and communities

気候変動に具体的な対策を Climate action

海の豊かさを守ろう Life below water

陸の豊かさも守ろう Life on land

担当教員への連絡方法

授業後に質問を受け付ける。