シラバス詳細

タイトル「2025年度シラバス」、カテゴリ「豊橋校舎-共通教養(教育)科目」

科目情報

科目名

民俗学

講義名

民俗学

クラス

TA

実務経験のある教員による講義
キャンパス区分

豊橋校舎

開講学期

春学期

曜日・時限

月4

科目種別

講義

科目区分

人文

単位区分

選必

単位数

2

準備事項

備考

【学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連】 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。 https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470

講義情報

テーマ Theme

自然災害と民俗文化

概要 Synopsis

日本は自然災害の多い国である。災害の多くは、地形・気象などの自然環境と開発や都市化などの社会環境に起因する。民俗とは、ならわしや習慣、言い伝えなど、人が生きるために伝承してきた知識や知恵であり、民俗学とはそれらを調査し、現在に至る伝承と変容を研究する学問である。繰り返されてきた自然災害の歴史の中で、人びとはどのように対応・対処してきたのか。現代を生きる私たちが自然災害に向きあうためにはどうすればいいのか。過去の自然災害を具体的に紐解きながら、災害と向きあった人びとの知恵とその後に形成された民俗文化について学ぶ。

到達目標 Aim

民俗学の歴史や方法論、成果について学習し、民俗学に関する基礎的学習能力を身に付ける。身近な自然災害について関心をもち、防災・減災への意識を高めることができる。

授業形態 Class style

講義形式でおこなう。随時、写真や動画などの映像資料を使いながら講義を進める。資料は授業時に配布する。授業終了後にリアクションペーパーを提出してもらい、出欠と受講態度・理解度の評価にあてる。

使用言語 Language(s)

日本語のみ Japanese only

アクティブ・ラーニングActive Learning 

内容・スケジュール Contents, schedule

第1回 ガイダンス…授業の進め方、成績評価の方法の説明。
第2回 民俗学のあゆみ…民俗学前史から民俗学が創設されるまでの経緯
第3回 災害研究史…自然科学・人文科学など多分野の災害研究
第4回 民俗学と災害…民俗学における自然災害研究
第5回 地震災害と社会現象…安政地震と鯰絵の流行
第6回 地震津波と漂着神…浜名湖を襲った明応地震津波
第7回 土石流災害の伝承…蛇抜にみる災害地名
第8回 噴火災害からの復興…宝永噴火と富士山麓の村むら
第9回 雪代災害の常習地…富士山北麓の町の移転と耕地の開墾 
第10回 水害を防ぐ知恵(1)…家ごとの備え
第11回 水害を防ぐ知恵(2)…地域の備え
第12回 災害と向きあう暮らし…利根川中流域の洪水常習地帯
第13回 疫病をよける祭り…京都祇園祭の疫病退散
第14回 臨時試験(授業内テスト)…民俗学の基礎知識と自然災害の諸相の理解度について評価
第15回 自然災害と日本人……臨時試験の解説とまとめ

準備学習・事後学習 Preparation, review

準備学習…自然災害について関心を持ち、新聞やテレビ、ネットニュースなどから情報を得ておくこと。
事後学習…授業中に紹介した参考資料や配付資料などを読み、知識の定着と自身の問題意識を高めること。

準備学習・事後学習の時間

準備学習1時間 事後学習3時間(2単位科目)

学外授業 Outside activities

なし

成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria

平常評価で評価する。通常授業期間中におこなう臨時試験(50%)に,毎授業時におこなうリアクションペーパーの内容(50%)を加味して評価する。
臨時試験(授業内テスト)では、民俗学の歴史と方法論についての理解度、および自然災害に関する民俗知識の習得度を評価する。

定期試験期間中の試験実施方法 Exam period

定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法

毎授業後に提出してもらうリアクションペーパーには、簡単な課題に対する回答を記入してもらう。各自へのコメントはおこなわないが、次回の授業の最初に講評をおこない解説をする。

テキスト Textbooks

特定のものは使用しない。
授業時ごとに参考文献を示す。

参考図書 References

授業中に紹介する。

リンク Link

関連する科目、履修者への要望など Requests, etc

まずは自然災害に関心をもってほしい。都会生活の中では安全であると信じ、自然災害に疎くなりがちである。しかし決して人ごとではなく、我が身に降りかかってくるものだという危機意識をもってほしい。災害列島日本には、日常の暮らしの中に災害に対処する知恵が多く蓄えられてきた。民俗文化は、災害をきっかけに成り立ってきたものも少なからずある。災害に限らず、自分の家や地域でおこなわれてきた行事や祭り、習慣や言い伝えにも耳を傾け、両親や祖父母、地域の古老などに直接話を聞くきっかけにしてほしい。

SDGsとの関連 Related SDGs

住み続けられるまちづくりを Sustainable cities and communities

気候変動に具体的な対策を Climate action

海の豊かさを守ろう Life below water

陸の豊かさも守ろう Life on land

担当教員への連絡方法

授業後に質問を受け付ける。