シラバス詳細

タイトル「2025年度シラバス」、カテゴリ「豊橋校舎-共通教養(教育)科目」

科目情報

科目名

現代の思想

講義名

現代の思想

クラス

TA

実務経験のある教員による講義
キャンパス区分

豊橋校舎

開講学期

春学期

曜日・時限

水2

科目種別

講義

科目区分

人文

単位区分

選必

単位数

2

準備事項

備考

【学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連】 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。 https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470

講義情報

テーマ Theme

「現代」を理解するための現象学

概要 Synopsis

「哲学とはなにか」――この問いから、現代哲学を代表する現象学を概説します。フッサールにより創始された現象学運動は、現代世界の広い分野に深く浸透し、現代社会を理解するための必須の視点を提供し続けています。前半では、現象学の基本的特徴・概念・方法を―「コップを見る」など日常的な知覚経験の分析を中心にー解説します。(伝統的哲学の基本概念や現代哲学の諸問題などの説明も補足します。)後半は、現象学と美学との関係に焦点をあてます。「美的経験とはなにか」「芸術とはなにか」など、現象学と美学にまたがる諸分析を紹介します。最後(第13回~15回)に、現代の哲学・思想のプラットホーム(広場)としてフッサール現象学を特徴づけ、総括します。

到達目標 Aim

現象学の初歩的知識の理解を通して、論理的思考と自在な発想という、基本的哲学的思考(哲学的問いの立て方)を修得する。それによって、日常的経験との連続性において、多角的観点から、現代的な諸問題を考える力が身につく。

授業形態 Class style

講義による

使用言語 Language(s)

日本語のみ Japanese only

アクティブ・ラーニングActive Learning 

内容・スケジュール Contents, schedule

第1回 授業のオリエンテーション
第2回 「現代」哲学とは何か―「哲学とはなにか(なにではないか)」「現代とはいつか」
第3回 現象学のはじまりー現象学と現象学運動  
第4回 現象学の特徴―現象学は「志向性」を軸に経験を探究する志向的経験の本質的構造、現象学の方法
第5回 現象学の基本概念1―コップを見ることから何が見えるか、知覚の「射影」構造    
第6回 現象学の基本概念2―知覚と身体、類型、地平(コップの後ろ側)、自己と世界
第7回 現象学の基本概念3―経験はプロセスである―時間と「時間意識」
第8回 哲学の伝統的諸問題と現象学 ―「心は物質でできているのか」
第9回 <質問に答える>ーとなりは何を想う人ぞ
第10回 現象学と美学1―美学とはなにか 哲学と美学
第11回 現象学と美学2―「現象学的美学」 美的享受の現象学
第12回 現象学と美学3―現象学的態度と美的態度の親近性
第13回 「生活世界」―アート・技術・身体   
第14回 現象学と21世紀
第15回 まとめ

準備学習・事後学習 Preparation, review

準備学習:その都度の授業の終わりに指定した配布資料の指定箇所(次回授業との関連個所)を読んできてください。
事後学習:ノートと配布資料を読み併せ、整理・確認してください。

準備学習・事後学習の時間

準備学習1時間 事後学習3時間(2単位科目)

学外授業 Outside activities

学外授業は行いません

成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria

総合評価(100%)で評価します。
最終課題(=学期末試験期間中に提出するレポート課題。提出はムードル上)(80%)
授業ごとのリアクションペーパー(20%)

定期試験期間中の試験実施方法 Exam period

定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法

受講者の質問・考察をもとに内容を構成する授業回(第9回の予定)にて、講評します。
必要に応じて、適宜、質問(とくにすぐれた発想の考察・重要かつ典型的な誤解など)に関する回答を授業中に説明します。最終課題に関しては、ムードル上で総評を示します。

テキスト Textbooks

テクストは用いませんが、毎回参考資料を配布します。

参考図書 References

文献案内を配布します。(授業で言及した本を中心に幅広い分野の文献も)

リンク Link

関連する科目、履修者への要望など Requests, etc

知的誠実さとユーモアの心をもっての受講を希望します。

SDGsとの関連 Related SDGs

すべての人に健康と福祉を Good health and well-being

質の高い教育をみんなに Quality education

ジェンダー平等を実現しよう Gender equality

人や国の不平等をなくそう Reduced inequalities

つくる責任 つかう責任 Responsible consumption, production

平和と公正をすべての人に Peace, justice and strong institutions

担当教員への連絡方法

メール(第1回目の授業にてアドレス明示します。受講者以外への伝達は厳禁)