シラバス詳細

タイトル「2025年度シラバス」、カテゴリ「豊橋校舎-短期大学部」

科目情報

科目名

現代文学を読む

講義名

現代文学を読む

クラス

 

実務経験のある教員による講義
キャンパス区分

豊橋校舎

開講学期

春学期

曜日・時限

月1

科目種別

講義

科目区分

日本文化

単位区分

選必

単位数

2

準備事項

備考

【学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連】 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。 https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470

講義情報

テーマ Theme

現代の小説作品を通して見えてくる社会思想や文化背景、同時代に生きる人々の文化社会的な集合感情を考察する。加えて、時代感情に即した表現や作品構成の整合性と妥当性を検証する。

概要 Synopsis

現代小説は、作家個人のプライベートな内面的情緒を表出する近代文学とは異なり、より開かれた作品として、広く作品外の社会文化的環境を投影する集合感情的な特質を持っているので、講義では、作品を通して同時代に生きる人々の抱えている社会共有の情感を見出すことによって、作品が社会に問うている問題意識を考察する。加えて、学生個々が、身近に接する文化的事象の歴史的背景や思想的潮流が同時代文化が形成される上での継続性を確認する。

到達目標 Aim

学生が、文学作品の読解を通じて、そこに込められた作品を取り巻く環境に対するメッセージを受け取ることで社会や時代の影やゆがみ等の危機意識に敏感な感性をみがけるようにする。加えて、学生が、近代文学と現代文学との本質的な相違点を理解することで、学生各位が感得する同時代的な文化的事象など、より深い教養を身につけることが可能となる。

授業形態 Class style

講義形式で行う。必要な資料は授業中適宜配布する。ムードルにもアップする。

使用言語 Language(s)

日本語のみ Japanese only

アクティブ・ラーニングActive Learning 

PBL(課題解決型学習) Project-based learning

内容・スケジュール Contents, schedule

1、ガイダンスと授業案内
2、総論①(テーマや講義目的の明確化)関連して話題作を考証する
3、総論②(講義に使用する専門用語のキーワード解説)同時代のトレンド作品を考察する
4、戦後文学の出発(石井桃子)現代文学への始祖
5、吉本ばなな(ジェンダーフリー)家族の多様性①
6、江国香織(虚飾のアイデンティティ)家族の多様性②
7、川上弘美(土着と前近代へ)家族の多様性③
8、綿谷りさ(情念のアンコントロール)言語危機①
9、川上未映子(精神より身体へ)言語危機②
10、宮部みゆきと小野不由美(情念の復讐)言語危機③
11、あさのあつこ(ヤングアダルトの苦悩)カタルシスの可能性
12、新海誠作品とサンボリスム詩人との類縁性(ライトノベルに描かれた近代詩)
13、最果タヒと住野よる「君の膵臓を食べたい」を読む(欠如した自我)
14、オカルトとスピリチュアルに於ける情念回収の現代文化(小説版鬼滅の刃・呪術廻戦と比較しつつ)
15、まとめ(現代の歪んだ言語格差空間)
※話題作などを臨時に追加補充する場合もある。また、学生の習熟度によって授業内容の増減や若干のスケジュール変更もありうる

準備学習・事後学習 Preparation, review

<準備学習>講義終了時に次回に取り上げる作家作品を明示するので読解に努めること。
<事後学習>講義中、内容に関係する参考文献を適宜紹介するのでその読解を励行する。

準備学習・事後学習の時間

準備学習2時間 事後学習2時間(2単位科目)

学外授業 Outside activities

特になし

成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria

総合評価で評価する。
■学期末試験期間中に実施する筆記試験(80%)作家作品に込められた同時代に対する課題や問題意識の発露やメッセージを正しく読み取っているかの確認。
■講義期間中に実施する中間テスト(20%)講義の前半部の内容を正しく把握しているかを問う。
 

定期試験期間中の試験実施方法 Exam period

定期試験期間中に筆記試験を実施する。An exam will be held during the exam period.

課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法

提出されたレポートは、授業時に口頭にてフィードバックを行う。また、ムードルであげた課題等に関しても、ムードル及び授業中に解説・回答する。

テキスト Textbooks

特定のものは使用しない。配布プリントによって替える。

参考図書 References

授業中に各作家作品に関係する参考文献を適宜指示する。

リンク Link

なし

関連する科目、履修者への要望など Requests, etc

受講者数やその他の事情で講義、試験の際に座席指定する可能性がある。

SDGsとの関連 Related SDGs

質の高い教育をみんなに Quality education

平和と公正をすべての人に Peace, justice and strong institutions

担当教員への連絡方法

ムードルに掲示